学校の運動器検診で異常を指摘されたら整形外科で受診を!お子さんの健康のために理解を深めましょう。

毎年ある「運動器検診」ってなに?

内科検診、眼科検診、歯科検診があるように背骨や四肢の状態をみるのが運動器検診です☝🏻
毎年4月・5月の春ごろに学校で行われる定期健診で、比較的最近始まったものの為、ご存じない親御さんも多いのではないでしょうか?

最近は、スポーツのレベルが上がっている一方で運動不足の子どもも多くなっています💦
スポーツ傷害に加えて身体の硬さなどもチェックし、子どもたちが元気に過ごせるように行われている検診です👦🏻👧🏻✨

【運動器とは?】
骨、筋肉、関節、靱帯、神経などのことを指します。
成長期の子供の身体に密接に関わる部分で、検診を行うことで異常の早期発見が可能です。
基本的に子供の身体というのは柔軟性に富みしなやかさがある一方で、まだまだ強度が足りていないので損傷を受けやすいということが特徴です。(発見されることの多い疾患は、脊柱側弯症・腰椎分離症・オスグッドシュラッター病などです。)

 

運動器検診の流れは?

①運動器検診保健調査票の保護者記入欄に、お子様の現在の状態をチェックします。期日までに担任の先生に提出してください。

②学校側で、家庭における健康観察の結果、学校に提出される保健調査票(運動器)の異常所見にチェックがある項目を整理します。合わせて、現在の運動・スポーツ活動や治療歴などの情報を収集します。

③学校側で保健調査票、学校での日常の健康観察等の整理された情報を、健康診断の際に学校医に提供します。入室時の姿勢、歩行の状態等に注意し、異常があれば診察前に学校医にその旨を報告します。保健調査票(運動器)の異常所見にチェックがある項目を整理し、腰と四肢の状態については、異常所見にチェックのある場合にその部位を確認します。

④提供された保健調査票等の情報を参考に、側わん症の検査を行います。四肢の状態等については、入室時の姿勢・歩行の状態に注意を払い、伝えられた保健調査票のチェックの有無等により、必要に応じて、留意事項を参考に検査を行います。

⑤学校医による視聴触診等で、学業・体育授業を行うのに支障があるような疾病・異常等が疑われる場合には、速やかに医療機関で検査を受けるように勧められます。

 

運動器検診は家庭でのチェックが重要!

運動器検診は家庭での問診票が重要なので、子どもの身体をどのように見るかチェックポイントを知ることが大切です😊☝🏻
子どもがスポーツを頑張っている、普段から子どもの姿勢が気になっている方は、検診を機にチェックしてみてくださいね。

【✅家庭でのチェックポイント】
●腰を曲げたり反らしたりすると痛みが出るか
●腕を痛みなく上げられるか、耳に付くか
●肘を痛みなく完全に曲げ伸ばしできるか
●膝や足、股関節に痛みなくしゃがみこめるか

スポーツをしている場合は運動中・運動後に同じ部位に繰り返し痛みが出ていないかも大切なチェックポイントです!
(例:野球部では、肘の状態に留意する など)

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